生かされた命。

2020/07/22

 

この数日、
生と死について深く考え、
ふとした瞬間に涙がこぼれる…
そんな日々を送っていました。

 

 

 

わたしの深くに触れ、
生きるって、死ぬってなんだろう…
と。

 

 

 

生と死を改めて深く感じさせてくれたのは、
亡くなられた俳優の三浦春馬さん。

 

 

 

あの純粋で優しい、誠実な目や
たたずまい、笑顔が好きで
よく番組をみていました。

 

 

 

亡くなるに至った
苦しかったであろう
心の痛みを感じると
涙があふれてきます。

 

 

 

そして、わたしが9年前、
生と死に向き合った日々、
その1年前からの苦しみの日々、
この数日、
ふとした瞬間に思い出すのです。

 

 

 

2ヶ月前にも、
生きているのが苦しいと感じるほどの
出来事があり、

 

 

 

何か大切なことに繋がっている
感じがしました。

 

 

 

自分の闇を見つめて
何かに気づきたいと
思っているよう。

 

 

 

こんな時は、
感じることに蓋をしないで、
「気づこう」と焦らないで、
日々感じ、思い出すままに委ねる。

 

 

 

気づきは、
頭で考えながら起こるものではなく、

 

 

 

その感じた一つ一つが、
ある時パズルのようにつながって、
心の奥深く、内側から
生まれてくるものだから。

 

 

 

 

 

 

昨日7/21は、
娘の9歳の誕生日でした。

 

 

 

これまでは、
娘の誕生日をお祝いする気持ちで
この日を過ごしていたのですが、

 

 

 

この日は同時に、
「わたしが生かされた日」
でもあったことを
今日ふと思い出しました。

 

 

 

 

これまで、詳しいことは、
聞かれた時にしか話したことが
なかった話。

・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

前夫が亡くなった9年前、
妊娠8ヶ月だったわたしは、
深い悲しみの中
2ヶ月後になんとか出産。

 

 

 

出産予定日ぴったりの日でした。

 

 

 

後からわかったことは、
この日に娘が生まれてこなければ、
わたしの命はなかっただろう
ということ。

 

 

 

出産後1週間たったとき、
わたしは突然の大量出血で
救急車で運ばれ、

 

 

 

どこの病院も受け入れが難しく、
出産した病院へと
1時間かけて向かいました。

 

 

 

その間、
意識が遠くなるのを感じながら、
救急車の中で母が抱っこしてくれていた
生まれたばかりの娘に、

 

 

 

「ママも死んでしまうかもしれない。
ごめんね」と心の中で言っていました。

 

 

 

「このまま死んでも・・・」
と感じるくらい、
苦しみに耐えて生きるのが
大変な時期でした。

 

 

 

そして、病院でも大量出血が起こり、
翌日も輸血をしながら
どうにか命が助かりましたが、

 

 

 

原因もはっきりわからず、
精密検査をしたところ、
「前代未聞だ。ありえないこと」
とDrも驚く症状が、子宮の中で
起こっていました。

 

 

 

子宮の中に爆弾を抱えている状態だから、
いつどうなるか分からない
一刻を争うとのことで、
また辛い決断を
しなければならないことに。

 

 

 

子宮全摘か、
先が見えない投薬治療か。

 

 

 

 

2ヶ月前に大切な人を失ったばかりで
自分の命の危険もあり、
また大切なものを失う。
家族も友達も皆、
「なぜ、紫野ばかりこんな辛い目に・・・」
と泣いてくれていました。

 

 

 

その時に聞かされたのは、
わたしが一日遅く出産をすることに
なっていたら、
帝王切開が決まっていたので、

 

 

 

もし帝王切開をしていたら、
命を失っていただろう、と。

 

 

 

出産予定日ぴったりに
普通分娩で赤ちゃんが
生まれてきてくれたから、
救われた命、と。

 

 

 

「わたしは、あの時、
生かされたんだ…」
と感じました。

 

 

 

まだお腹にいた赤ちゃん、
少し前に亡くなった前夫、祖母、
何か、目に見えないけれど
魂のつながりによって…。

 

 

 

そして、子宮全摘の決断は、
「あなたは生きたいのか?」
と、問われているような
出来事でした。

 

 

 

子宮全摘を選び、
「娘とともに生きる」という選択を。

 

 

 

まだ前夫の悲しみが癒えていない中、
生きることがこんなに苦しいのかと
さらに思うほど、
数ヶ月間、痛みに苦しみました。

 

 

 

「あの時生かされて、
今のわたしがいる」。

 

 

 

そのことを思い出すことが
今、大切だった気がします。

 

 

 

 

 

するとちょうど今日、
注文していた透明のフレームが届き、

 

 

 

「Star Black Hall」と娘が命名した
原画を、
ふと思い立ってこのフレームに
入れてみました。

 

 

 

闇の中から愛があふれる感覚で
涙を流しながら描いたこの絵。

 

 

 

最近、この絵を見ると、
「生と死」を感じたり、
ゆるしという感覚を感じていました。

 

 

 

フレームに入れたら
すごく美しく感じて、
写真を撮ってみようと
自然光があたるところから見た瞬間、
驚きました。

 

 

 

この絵がこんなに、
いろんな色を使っていたことに、
これまで気づいていなかったから。

 

 

 

なぜだか、その絵をみていたら
涙が。

 

 

 

 

光をあてたら、
まるで可能性があふれていくような
絵に感じました。

 

 

 

 

「この絵は、光の角度によって
全く違ったように見えて不思議」
と、絵画専門店の人が言っていたけれど、

 

 

 

 

この絵が伝えているのは
まさしく、
「闇に光をあてる」
なんだなあと実感。

 

 

 

 

今、わたしに起こっていることも
この絵のよう。
何か気づいていない、
たくさんの可能性や宝物が
見えてくるのかもしれないなあと
思った瞬間・・・

 

 

 

 

この絵がやっぱり
Irococochaの鍵になると感じ、
はっきりと
絵カードのリニューアルを決心。

 

 

 

 

この絵は絵画専門店で印刷しないと
難しいから、
この絵を含めた全9種類の絵カードを
絵画印刷でリニューアルし、
このクリアフレームに入れる。

 

 

 

 

それが、自分のことも
Irococochaのことも
もっと大切にしていくことにつながると、
感じました。

 

 

 

 

 

前夫を亡くしてもう9年経ち、
その間、たくさん自分の心を癒し、
新しい人生を生きてきたけれど、

 

 

 

この数日、
こんなに愛されている人が
亡くなるなんて…
どれだけ苦しかっただろう…と
心が痛み、涙があふれるのは、

 

 

 

どこか奥に、
前夫の死に対して癒えていない気持ちや、
自分を責めている気持ちが
残っていたのかもしれない、
とも感じました。

 

 

 

 

生きる中で、辛く苦しいと感じることは
たくさんあります。
あの時の自分の心の痛み、
前夫が感じていたであろう心の痛み、

 

 

 

 

「とてもとても苦しかったね」
って、
改めて前夫の魂にも自分にも言ってあげたい。

 

 

 

 

「よく頑張ったね」と。

 

 

 

そして、
この自分の闇を見つめて
ゆるしていく過程が、
新しい可能性にむけて
動いているような
そんな感じがするのです。

 

 

 

時には、立ち止まって
深く見つめる事が大事な時もあります。

 

 

 

もうしばらく
涙があふれるのをとめず
無理に気づこうともせず、

 

 

 

ただただ、Irococochaで
心をゆるませて深く癒しながら
進んで行こうと思います。

 

 

 

この日々の中で、いつかふっと
また大切なことに気づくから。

 

 

 

そして、今のこの時を、わたしを
優しく受け入れてくれている
夫に、ありがとうって言いたいです。

 

 

 

わたしを救いながら、
生まれてきてくれた
娘にも。

 

 

 

生かされていることに
感謝しながら。

 

 

 

三浦春馬さんの魂が
穏やかでありますように。